相手に行動を変えてほしい時の3つの伝え方!

どうも!ウサギです!今回は面接技法シリーズの『行動を変えてもらう思いの伝え方』の方法をご紹介です!

こんにちは、ウサギさん!伝え方で行動が変えられるなんて、なんだか難しそうですね。

こんにちは!ネコさん!わかりやすいように小芝居を加えて説明しますので、ぜひ!最後まで聞いてくださいね!

 

【小芝居のテーマ】

『辞めたい』という野球部のエースを止めるウサギ!

3パターンありますので、それぞれの違いを注目してくださいね!

パターン①

『ウサギ!俺、野球辞めようと思うんだけど・・・』

『えっ!いやいやいや!辞めるなよ!今まで頑張ってきたじゃないか!もったいないじゃないか!おまえ才能あるんだから!いい球、投げるじゃないか!これからも頑張れよ!』

これがまず1つの目パターンです。

 

パターン②

『ウサギ。俺、野球辞めようと思うんだ・・・』

『えっ!どうしたんだよー!俺、おまえと一緒に野球続けたいよ!おまえがチームに残ってくれたら俺、嬉しいな!』

これが2つ目のパターンです。

 

パターン③

『ウサギ!俺、野球辞めようと思うんだ・・・』

『えっ!いやいやいや!俺たちと一緒に頑張ろうよ!みんながおまえが居てくれるだけで安心なんだ!みんなで優勝を目指そうぜ!』

これが3つ目のパターンです。

 

それぞれの違いを説明します!

パターン①は・・・

『辞めるなよ!今まで頑張ってきたじゃないか!もったいないじゃないか!おまえ才能あるんだから!』

これは、YOUメッセージ(ユーメッセージ)という話し方です。

話の主体や内容の中心が相手になっている。

あなた頑張ってきたじゃない。

あなた辞めるなよ。

あなたもったいない。

直接的で指示的な内容が多いのです。

 

パターン②は・・・

『俺、おまえと一緒に野球続けたいよ!おまえがチームに残ってくれたら俺、嬉しいな!』

これは、Iメッセージ(アイメッセージ)という話し方です。

話の主体はこちら側(ウサギ側)

・ウサギはこう思います。

・わたしはこうなんです。

・これに関してこう感じるんだよ。

本来は引き止めたいということがありますが、

そこに、婉曲的・間接的なメッセージというところで、話し手側の感情を伝えている。

 

パターン③は・・・

『俺たちと一緒に頑張ろうよ!みんながおまえが居てくれるだけで安心なんだ!みんなで優勝を目指そうぜ!』

これは、WEメッセージ(ウィーメッセージ)という話し方です。

話の主体が共同体になっている。

・あいつもおまえが居てくれると嬉しいって言ってたよ。

・第三者を入れる場合がある。

 

【それぞれの特徴と留意点】

先程のYOUメッセージに関しては、相手に明確な意図を伝えられます。

『辞めるなよ』というメッセージを直接伝えられますが、ただこれは、指示的でプレッシャーを与えてしまいますし、『なんだよ!』というふうになりかねないのです。

元々辞めたいと思っている人に辞めるな!と伝えても心に響きにくいところがあります。

ただ、直接的にこうしてほしい!ということを伝えることに関しては結構強いメッセージ性があります。

 

Iメッセージに関しては、相手が主体的に選択できるが意図が伝わりづらい。

『ウサギはこうしてほしいんだけど』ということなので、言われてる方は『じゃ、どうしたらいいの?』となり、意図が伝わりづらい。

あるいは、話の論点がズレがちになります。

内容によっては、『なんでおまえにそんなこと言われないといけないんだよ?』

『なんでおまえのためにしないといけないんだよ!』みたいな感じで、反感を買うこともあります。

これは、逆の場合もあります。

『はっ、そこまでおれのこと心配してくれるの?』

『あぁ、そこまで支えてくれるんだね!』など、好意をいだかれるまではいいのですが、なんかちょっとそれで依存的な感情が沸いてしまう場合があります。

この辺は、精神保健福祉士としてちょっと注意しないといけないところは、

相談に乗っている間に恋愛感情を持たれてしまうということを引き起こしかねないので留意点なところです。

 

WEメッセージに関しては、共通の理念や目標があると強い。

共同体の共通の理念や目標があるとWEメッセージが使いやすいのです。

根拠や理念がないと、先程の『一緒に優勝目指そうよ!』そういうのは、共通の目標があるんで、ビジョンを共有しやすいのですが、こういったものがないとわかりにくかったりします。

そこに第三者の名前を出していくと、責任が分散されたり、『実際、みんなって言っているけど、みんなって?どいうふうなんだろう?』となってしまいます。

特にこういうのは、プラスの方向に持っていくということはいいかなと思いますが、

課題を直面化させようというとき、

『きみのここが悪い部分だから、みんなここがきみの悪い部分だって言ってたよ』

『だから、きみはここをみんなの想いを通じてなおすべきだ!』・・・

みたいな感じのことを言うと、

『みんながおもっている、みんなってなんだよ!』

『みんなが思っているって、だいたいおまえはどう思っているんだよ!』と反感を買ってしまいます。

→反感を買い不安にさせ孤独にする

あるいは、『みんながそう思っている、みんなが悪いって言ってるぞ!』となると、

言われている方は、どんどん孤立化していきます。

なので、相手を孤独にさせたり、不安にさせたりする場合もあります。

プラスで背中を押していくというときに関しては、このWEメッセージは効果的だと思いますが、共通の、共同体の目標があればいいと思います。

課題の直面化のときに、これを使うと相手に与えるプレッシャーは非常に大きいのです。

この、YOUメッセージ・Iメッセージ・WEメッセージをうまく使い分けながら、寄り添う場面では、しっかり寄り添い勇気づける場面ではしっかり勇気づけましょう。

 

相手を承認・称賛する場合…

YOUメッセージよりも、Iメッセージの方がすごく承認されたなという気になります。

さらに、WEメッセージの方が、承認された感が非常に強く、自己効力感を与えると言われています。

なので、面接の中でもうまく使っていきながら、普段の日常生活の中でもうまく使っていくことによって人間関係が円滑にいくのではないでしょうか。

また、相談援助の中でも、行き詰ってるな。本人の思いが偏っているなとなったときに、Iメッセージを伝えて、『わたしは、このように思うのですが・・・』

 

マイナスな選択をしているときに関して…

『死にたいんです…』『死んではダメです!』というのではなく、

『あなたにわたしは死んでほしくないと思いますよ』というかたちで、

Iメッセージによって伝える!

Iメッセージによる伝え方は、相手を否定しない!

相手の感情は肯定をし自分の思いを伝えることもできます。

 

小芝居とてもわかりやすくて良かったです!WEメッセージに関しては、わたしも苦い経験があり『みんなが言ってるよ…』と言われ、不安や孤独に陥りました。言い方ひとつで気持ちってこんなに違うんだと実感しました。プラス面で使ってほしいですね。

マイナス面で使うと相手を傷つけてしまうので、伝え方で相手がどう思うか?ということを想像しながら、今回の三つのメッセージをうまく使ってみてください!

 【YouTubeにて動画配信】

この他にも、

精神保健福祉士として様々な知識や経験を動画にしていますので、

ぜひ、ご視聴よろしくお願いします!


相手に行動を変えてほしい時の3つの伝え方!