精神科病院ってどんなところ?

 ウサギさん!こんにちは! 精神科病院ってどんなところですか?ちょっとこわいかも・・・

どうも!うさぎです!それでは、今回は精神科病院についてお話しします!これを聞けばこわくなくなります!

 

【精神科病棟ってどんなところ?】

みなさんは精神科病院とはどんなイメージをもっていますか?

 

一般的にはあまりいいイメージを持たれにくいのでは?

 

無理矢理入院をさせられたり、鍵のかかるところに入れられ、檻っぽいところに入れられ、一回入ると出られない。

というような一般の方の噂になっているのは珍しくない状況になっていますが、こういったイメージというのは、精神科の一部分のダークなイメージを切り取ってダークにアレンジしているという状況でできていると感じます。

 

そこに関して、実際のいろんな情報をお伝えし、精神科って怖くない、ダークではないということをお話しします!

 

まず、精神科病院とは、脳や心を専門に診ていく病院です。

じつは精神科病院では、それぞれに得意分野があり全般的に診れるよという病院もありますが、他にもさまざまな病院があります。

 

【各得意分野の病院について】

得意分野1:うつやストレスケアが得意な病院

個室がゆったりで優雅な雰囲気だったり、すごくやすらぐといった設備が整っています

 

得意分野2:依存症(アルコール・薬物など)が得意な病院

依存症に対してきっちりとした専門の心理教育をしてくださる病院

 

得意分野3:児童や思春期など未成年の治療が得意な病院

子どもさんに対しての心理療法だったり薬物療法など教育をしてくださる病院

 

得意分野4:認知症が得意な病院

認知症ということをターゲットにしている専門の病棟がある病院

 

得意分野5:発達障害自閉症ADHDなど)が得意な病院

発達障害の方に対しての治療的な関わりできる病院

 

番外編:内科が一緒にあって内科の治療もできる病院

重篤ではない内科の疾患ならばそこで治療ができる病院もあります

 

このように、病院の中あるいは病院として得意な分野があれば、

病院によって得意な治療法もあります。

【基本的な治療】

薬物療法

・精神療法

作業療法

・行動療法/認知行動療法

どうしてもこの行動がやめられないんです。

手洗いをやめられない。

確認をやめられない。といった、

つらい行動を分析して止める治療をする病院など。

 

精神分析(クリニックが多い)

自分を傷つけてしまったりどうしてそうなってしまったのかなどを分析する。

 

・ECT(電気けいれん療法)

イメージがあまりよくないのですが・・・

主演がジャック・ニコルソン

映画『カッコーの巣の上で』(1975年)

映画の中で、ジャック・ニコルソンが頭に電気ショックを浴びさせられるという、

シーンがあり、映画では極端なシーンですが、じつはまっとうなやり方をすれば、

ECT(電気けいれん療法)という科学的根拠がある治療法となっています。

大学系の病院や麻酔科の医師がいらっしゃるところではこのECTをしているところがあります。治療法に関してはいろいろされていてその病院でそれ専門の治療法

というのもあります。

 無理矢理入院させられるのでは?

ということがあるとおもいますが。

入院にはいくつかの種類があります。

 

 【入院にはいろいろな種類がある】

・任意入院:自らの意思による入院(自分で納得する入院)

医療保護入院:入院治療が必要にもかかわらず自らの意思が難しい場合。

 家族(保護者の意思で入院となる)

 本人さんは心が傷ついた状態のときに、ご家族が本人の代わりに入院に同意。

措置入院

自殺の危険性が強かったり、他人に危害を加えたりする恐れがある場合に都道府県知事の権限で入院させられる。

 状態が厳しい、まずいぞといった状態(自分自身を傷つけたり、他の誰かに対して危害を加えそうかな。危ないくらい混乱(錯乱)しているときなど。

 入院期間の目安は3か月!

 その他にも応急入院などありますが、多くの場合は、任意入院で入院されています。

 

【たとえば、危険な状況で入院してしまった場合】

どういったところに入院されるのか?

基本的に病院は閉鎖病棟開放病棟があります。

 

閉鎖病棟:病棟の出入り口に鍵がかかる病棟

保護室自傷他害の危険性から守ったり絶対安静を保ったりする場合に患者の保護を行うための病室

危険な状態になったとき、外からの情報に対して混乱してしまうので、外の情報を一時的に遮断します。

保護室は非常にシンプルなつくりになっています。

お手洗いが一個あり、あまり高さのあるものはありません。

間違って首をつろうとか、飛び降りようなどすると非常に危険なので、安全面では計算されたつくりになっています。

ですが・・・

保護室は昔のつくりだと鉄格子だったり、トイレの影で首をつったりしないようにトイレが外から見える状態になっていたり、部屋自体が粗悪な雰囲気で檻に入れられるというイメージが強くなっていますが、外の刺激から本人を守る、本人が危ない目にあう 危ない目にあわされることを守るということで保護をしています。

 昔のように鉄格子のイメージはなく、最近の病院ではないとおもいます。

ウサギが勤めていた病院ではありませんでした。

 

開放病棟:病棟の出入り口に鍵がなく

一般化の病棟と同様、基本的に出入り自由。

 

【入院期間ってどれくらい?】

一回入ったら出られないというダークなイメージですが、そんなことはありません!

 

一般的な入院期間の目安は3か月です。

 

服薬治療、精神治療、作業療法などで社会復帰に繋げていきます。

症状の回復は個人差があるので長くなれば、療養病棟へうつり治療していくとなります。

 

※スーパー救急などがある病院ではもっと短期間で退院されることはめずらしくありません。

 

なかなか退院先がない場合や本人が外がこわくてまだ退院したくないという方たちも います。なので、必然的に入院期間が延びているようなことがあります。

平均在院日数が長くなると、あそこはなかなか退院できないというイメージに繋がってしまいます。

 

実際はそのようなことはなく、病院は治療が進んだら積極的に退院支援をおこなっています!

 

【退院後は外来で通院をするときにどんな治療が受けられるのか?】

デイケア

通常の診察のほかにも、社会になれるために身体のリズムや活動のリズムを整えるために社会活動のためのリハビリを行う

一緒に活動したり、レクリエーションや運動、軽い作業など取り入れている

 

・リワーク

復職に向けてのリハビリを行い専門的な支援をしていく

 

自助グループ

患者さん同士の繋がり、相互交流を回復に生かす

入院されているとき、外来通院のとき患者さんのご家族に対する支援があります

 

・家族会

家族への支援を行い家族と病院スタッフ、家族同士のコミュニケーションや情報交換を行う機会をつくり病棟や病院全体で取り組んでいる

 

【まとめ】

ダークなところは一部分で、悪い切り取られ方をしているのでそういうふうに見えているだけであって、じつは全然こわくないですし、普通に明るい感じです。

ご自身や、ご家族、お身内の方で心に苦しんでいるというときがあったとき、今回の

お話を参考にしていただければと思います。

 

得意分野の病院があるので、自分あった病院や治療法を先生と相談していくことが大事です。仮に入院になったとしても、必ず退院できます!

 

不安があってもサポートするスタッフもたくさんいますのでそんなに不安にならずに病院とうまく付き合っていただければと思います。

 

ねこさん!どうでした?少しイメージが変わりましたか?

 

 はい!お話し聞いてこわくなくなりました!思ってたのとはだいぶ違うんですね!

 【YouTubeにて動画配信】

その他にも、精神保健福祉士として経験や知識を動画配信していますので、

是非、ご視聴よろしくお願いします!


こわくない!精神科病院ってこんなところ!